12月10日読書会のご報告

http://d.hatena.ne.jp/uniqueface/20061120
http://d.hatena.ne.jp/HiroshiMori/20061130

12月10日にユニークフェイス読書会をおこないました。今回は、ユニークフェイス当事者の方々のみが、参加されました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。以下に、話し合ったことを簡単にメモ程度で、まとめます。


・p.117の[ディスカッション・ポイント]

ユニークフェイスな異なりを顔に持っている場合、うまくやりとりできるか?」といった内容について、意見交換。以下のような意見がありました。
「症状を隠しているとき、隠しているという意識があって、うまくいかないこともある」
「症状をさらして電車に座っているときに、となりに人が座ってこないことがある」
ユニークフェイスは、ファッションではないのだから、社会の側がしきりに避けるのはよくない」
「自分が逆の立場だったら、同じ態度をとるかもしれない」


・p.106[年輩の当事者]

「年輩の当事者は、『魅力的に』見られることよりも、『適切に』見られることを期待する」といった内容について、意見交換。ここでの「適切に」というのは、「きちんと」とかとか「しっかりしている」とか「威厳がある」みたいなニュアンスのようです。以下のような意見がありました。
「たしかに、『症状のおかげで、部下がついてくるか心配』という人もいる」
「部下がついてくるかどうかは、症状がある/なし、ではなく、指導力や洞察力などによる」


・p.117の[章の要約]

「症状はさまざまある。けれども、ユニークフェイス当事者には、共通する部分のほうが多い」といった内容について、意見交換。以下のような意見がありました。
ユニークフェイス当事者のなかでも、『似ている症状同士』というのがある、と感じる」
「似ている経験(治療の回数が多い、など)があると、共感しやすい」
「同性同士のほうが、理解できる部分が多い」
「就職・恋愛・結婚などの困難は、共通する部分が多い」


・p95の[治療の問題]

「治療費・治療の痛みがあって、気楽なものではない。完全な顔を望むあまり、そうならなかったときに、落胆する。また、両親や子供は不安になる」といった内容について、意見交換。以下のような意見がありました。
「やはり、よりよい状態を求め続けることはある。美容整形も、永久に続ける人もいる」
「痛い治療がいやなので、現在、治療はしていない」
「『なおるのではないか』という(完治に近い)ところまで、いったことがない。なので、あまり治療には期待していない。よって、大きな落胆はない」
「なおしたい気持ちは、ある。ただ、なおらなかったときに、『自分は自分』として、生きていきたい」